構文
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cpio -o(cBv) (-H [データ方式]) (< [アーカイブ(コピー)するファイル名]) (< [展開するアーカイブ・ファイル名])
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cpio -i(cdv) (-H [データ方式]) [展開するファイル名] (> [出力ファイル名])
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cpio -p(adm) [コピー先のディレクトリ名] < [アーカイブ(コピー)するファイル名]
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ファイルのバックアップを作成・展開できる。
例えば、カレント・ディレクトリのファイルをフロッピー・ディスクにバックアップする場合を以下に示します。
$ ls -l | cpio -o < fd0H1440
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表1 cpioの主なオプション
オプション
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機能
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-o
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アーカイブを作成する。
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-i
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アーカイブからファイルを取り出す。ファイルを指定しない場合は、全て取り出す。
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-p
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ファイルを別のディレクトリにコピーする。
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-c
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ヘッダ情報をASCII文字として読み書きする。
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-d
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必要に応じてディレクトリを作成する。
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-v
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ファイル名のリストを表示する。
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-B
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5,120バイトを1レコードとしてコピーする。
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-a
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入力ファイルのアクセス時間をリセットする。
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-m
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ファイルの変更時間をそのままにする。
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-H [データ形式]
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出力するデータ方式を指定する。データ方式は表2を参照。
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< [アーカイブ(コピー)するファイル名]
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アーカイブ(コピー)するファイル名を指定する。
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> [出力ファイル名]
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出力ファイルを指定する。
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< [展開するアーカイブ・ファイル名]
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展開するアーカイブを指定する。
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表2 cpioで指定できるデータ形式
表記
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形式
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bin
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バイナリ・フォーマット(デフォルト)。
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odc
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旧ASCII(旧POSIX.1ポータブル)フォーマット。
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newc
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新ASCII(新SVR4ポータブル)フォーマット。
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crc
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CRC付き新ASCIIフォーマット。
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tar
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旧tarフォーマット。
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ustar
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POSIX.1 tarフォーマット。
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hpbin
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HP-UXのcpioで使用されている古いバイナリ・フォーマット。
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hpodc
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HP-UXのcpioで使用されているポータブル・フォーマット。
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